Discussion Paper No.1614

Abstract :
本稿は、Cournot 競争の寡占市場における個別企業汚染と市場全体の総汚染に対してなされる環境課金によって引き起こされる汚染減少への効果を理論的に分析する。生産物が差別化されているn個の企業を想定し、それらの利潤最大化行動を定式し、環境課金が産業汚染を軽減させるという静学的結果導出する。また、動学的結果としては、連続時間の下ではCournot 均衡は常に安定であるが、離散時間の下で は、企業数が 4以上の場合には局所的不安定にな ることを示す。

Keywords : ノンポイント汚染,Cournot競争,環境課金