ゼミナール一覧

ゼミナール一覧

山田 光男ゼミナール

計量経済学

この演習では計量経済の分析方法を学ぶことを目標とします。私たちのまわりにはたくさんの統計データがあり、それをうまく収集、整理し、分析できることは、経済社会の諸現象を理解することに通じます。ゼミでは情報センター演習室でパソコンを利用し、インターネットの活用方法、エクセルによる経済データの整理・分析、パワーポイントによる報告技術、ワードによるレポート作成法などを学修します。

【演習Ⅰ】

  • 数名のグループに分かれて、課題に対する情報収集と整理、分析、並びに報告、討論を行いながら、必要なソフト(エクセル、パワーポイント、ワードなど)の利用方法について学びます。

【演習Ⅱ】

  • グループワークで自主的に課題を選択、決定し、共同作業により経済分析(テーマの決定→先行研究の整理と理論・分析方法の学習→データの収集・分析→結果の整理・報告)をします。
  • 「中部経済学インターゼミ」など学外研究発表会への参加を目指します。

【演習Ⅲ】

  • 個別に課題を選択、決定し、卒業論文を作成することを目標とします。(※当ゼミでは卒論の作成は必須です。)
  • テーマの決定→先行研究の整理と理論・分析方法の学習→データの収集・分析→結果の整理・報告→卒業論文作成・最終報告会の順に進めていきます。
  • 卒論は標準で A4 で 8~12 枚(様式 1 ページ 2 段×24 字×50 行、図表込みで約 24,000 字)です。ゼミ論文集を作成(冊子を印刷・配布)します。

山田 光男 教授 のプロフィール

中山 恵子ゼミナール

ミクロ経済学

ミクロ経済学入門・マクロ経済学入門で修得した知識を踏まえながら、経済学の全体像を把握するとともに、市場メカニズムの理解に努める。やがて社会に出た際、経済学部出身者として恥じぬよう、経済学の基礎理論を理解し、経済学がいかに身近な存在であるかを意識してほしい。

2・3年生には主として経済の基礎理論を学ぶが、テキストや進め方は学年によって異なる。但し、基本的には学生と相談しつつ、ゼミの内容を決定し、就職試験対策として、学生の選んだトピックスに関するディスカッションやSPIの練習も行っている。新聞記事のまとめなどは、上級生が添削を行ってくれている。他にも、適性テストと解説を外部の方を招いて実施している。他にも、上場企業の人事の方や、官公庁の方がいらして、就職に関するお話をお聞きする機会は多い。

2年のゼミには、当初、上級生が来て、ゼミの進め方を中心に指導してくれるのが通例となっている。また、4年生は、最終学年でもあるため、経済に関連する各自の関心事をテーマとしたレポートを課しており、毎回、数人の学生に、レポートの進行状況の報告を割り当てている。最終的には、2年、3年のゼミ生の前で、卒論報告はパワーポイントを用いて行い、学生からの希望により、学生の評価も加味したうえでの評価としている。

私立大学の文系のゼミでは珍しいが、ここ数年、東京の企業から研究費を年間100万円いただいている。お金に見合っただけの研究とその報告に向けて、机上の空論ではなく、生の経済に触れ、いろいろな体験をしてほしい。さらに、昨年度より、上場企業のバレーボールVリーグの地域に根差した活動を企業から委託されており、2年生は取り組んでいる。ゼミ時間外の自主ゼミをその時間にあてている。

中山 恵子 教授 のプロフィール

椿 建也ゼミナール

イギリス社会経済史

近代資本主義が最初に出現したのが、ヨーロッパや北アメリカの西洋世界である。中でもイギリスは、他に先駆けて「産業革命」に成功し、19世紀半ばには「世界の工場」と呼ばれ、海外に広大な植民地をもつ帝国を築いた。その後、世界経済の覇権を失い、相対的産業衰退に苦しんだ時期もあるが、21世紀の現在も存在感のある国の一つである。

多くのスポーツ発祥の地でもあり、政治制度や文芸、住宅や都市計画、音楽やファッションの大衆文化など、この国が世界に与えた影響は大きい。1930年代の世界恐慌の最中、大量失業に対処する経済学の新しい理論をうちたてたケインズや、「ゆりかごから墓場まで」のスローガンで知られる、戦後福祉国家の理念を提唱したベヴァリッジも、共にイギリス人である。

従来、イギリスの近代化・工業化は、日本が見習うべきモデルであった。1960年代の日本の高度成長とともに、このような見方も次第に薄れてはきたが、まだまだイギリスをはじめ欧米の経験に学ぶべきところは多い。

本ゼミナールでは、こうしたイギリスの工業化から今日までの歩みを、広く西洋世界の動向にも留意しながら、経済のみならず、政治・社会・文化・生活・余暇・思想などの観点も交えて多面的に検討する。

2年次と3年次の春学期は、西洋経済史やイギリス近現代史の文献を取り上げ、テキストに基づく学生諸君の発表と討論を中心に進める。使用テキストは、学生諸君の問題関心や希望に配慮し、決定したい。3年次の秋学期は、学生諸君と相談の上、いくつかテーマを選択してグループ学習を実施する。また随時、映画、ドキュメンタリー、報道番組等の視聴覚教材の鑑賞を通じて、イギリスやヨーロッパの歴史や社会の実相に触れてもらう。さらに3年次には、卒業論文作成のための準備作業として、課題文献を定めたレポートの提出を求める。4年次は、卒業論文の指導を行う。各人の関心に基づいてそれぞれテーマを定め、個人面接と中間報告を重ねながら、卒業論文を作成する。

より詳細なゼミナール活動計画について、Web上の演習Ⅰ(2年次秋学期)、演習Ⅱ(3年次通年)、演習Ⅲ(4年次通年)のシラバスを参照してほしい。参考までに、一昨年度、昨年度の演習で取りあげた輪読文献を挙げておく

  • マーク・マゾワー(中田瑞穂、網谷隆介訳)『暗黒の大陸ヨーロッパの20世紀』(未来社 2015)
  • 吉田健一郎『BREXIT(英離脱)ショック 企業の選択』(日本経済新聞出版社 2016)
  • 長谷川貴彦『イギリス現代史』(岩波書店 2017)

椿 建也 教授 のプロフィール

近藤 健児ゼミナール

国際経済学

本年度はアジア諸国やその他の新興国の経済事情について研究をします。私の担当する講義では国際経済学、国際要素移動論など、理論的な内容を中心に扱っており、こちらが一方的に教えています。しかしゼミでは学生の活動が主体となるため、経済理論は使いません。講義の内容をイメージしてゼミに入ると、期待したものと違ったことになりますので、留意してください。

はじめの1年半は共有する知識の確立のために、『そうだったのか、中国』(池上彰、集英社文庫)や『図解 ASEANを読み解く』(みずほ総研、東洋経済)のような入門書から出発して、学生の希望をもとに3~4冊の本を選んで輪読します。学生は各自が担当することになった箇所の内容について、その他の文献・資料に幅広く当たって最新の情報を調べ、パワー・ポイントを使ってプレゼンテーションすることになります。情報の更新は非常に大切で、本に出ている古いデータが現在どう変化しているかを調べてこなくてはなりません。またプレゼンの能力は社会に出てすぐに必要となりますので、ゼミではそれを鍛えることも目的としています。さらに報告者に対する適切なコメントやディスカッションができるようになることも目指します。

3年生の秋学期の終わり頃にインター・ゼミがあります。3年生になったら10人程度のグループに分かれて研究テーマを決め、通常のゼミの活動と並行して共同研究をすすめ、研究内容を名古屋大学、南山大学、愛知大学等他大学の学生の前で40-50分程度報告します。レベルの低い報告ははっきり言って恥ですので、内容もプレゼンの仕方も質疑応答も、高いものが要求されます。

4年生になったら、各自でテーマを選び、卒業論文作成の準備に取りかかります。ゼミでの発表も卒業研究から自分でコアとなるものを選んで報告することになります。ゼミで指摘されたことを受けて、各自研究をいっそう磨き上げ、1 月に卒業論文として提出してもらいます。400字詰め原稿用紙換算で50枚必要です。過去の卒業論文のテーマはさまざまで、広く国際経済に関するものなら何でも認めます。学生生活最後に腰を据えて研究をするのですから、自分のやりたいテーマをじっくり探して見つけてください。

2年生の春休み、3年生の夏休みにゼミ勉強合宿があります。全員参加ですのでそのつもりで。

近藤 健児 教授 のプロフィール

阿部 英樹ゼミナール

日本経済史

経済史とは経済現象の長期的分析を進める学問です。長期的分析を歴史的分析といいかえることもできます。日本経済史は、経済面から日本社会の歴史を明らかにしようとする学問なのです。

このゼミでは、日本の経済や社会をとりあげて、経済学の1分野としての経済史の方法について学びます。経済史の方法というと難しく聞こえるかもしれませんが、歴史的な考え方や歴史資料の読み方といった歴史的分析の方法を学んでもらいたいと考えています。

2・3年次では、経済現象を歴史的にとらえ考えるといった能力を養うために、共通のテーマを設けて学びます。「名古屋経済の歴史と現在」、「食糧・農業・農村問題の歴史と現在」、「映像・写真記録からみた20世紀の日本」といったテーマを予定しています。さらに共通テーマの学習とは別に、博物館・資料館等の見学によって、さまざまな歴史資料についても解説を行います。

また、3年次の秋学期からは、各自がテーマを決めて、ゼミ研究に取り組みます。日本の経済や社会を歴史的にみてみると、興味深い研究テーマがたくさんあるように思われます。また現在みられる経済問題や地域社会の問題を、歴史的に分析するのも、おもしろいかもしれません

ゼミ研究では、各自の関心に基づき、調査を繰り返してテーマを掘り下げ、最終的には4年次の秋学期末にゼミ修了論文を完成させます。

阿部 英樹 教授 のプロフィール

釜田 公良ゼミナール

経済政策

政府は、財政、金融、貿易、環境、医療、福祉、教育、労働などのさまざまな分野において、直接的に経済活動を行ったり、民間(家計・企業)の経済活動に影響を与える間接的な活動を行っている。経済政策とは、このような政府の活動のすべてを含む。本ゼミナールでは、その中のできるだけ多くの分野から、最近、社会で注目されている問題を取り上げて、なぜ政策が必要とされるかということや、どのような政策をとると、どのような効果が期待されるのかということについて考えていきたい。具体的には、少子化対策、年金・医療・介護保険政策、教育政策、文化政策・観光政策、選挙制度の問題などに私は興味を持っているが、履修者が興味のある問題があれば、それも取り上げる。

ゼミの進め方としては、なるべくさまざまな問題を選んで勉強したいので、特定の教科書は使わない。テーマに応じて私が文献を用意するので、それを基にしてグループ(3~4人)で順番に報告してもらう(2年秋~3年)。これにより、グループによる問題解決の方法を身につけるとともに、個人レベルでの分析能力とプレゼンテーション能力の向上を図る。また、政策(行政)の現場を知るために、市町村など自治体との連携も考えている。

現実の経済データにあたってみることは、経済問題の本質をとらえる上で大変役立つので、4年次には、パソコンを用いて経済データの処理の仕方について学習する。そして、学生各自が選んだテーマについて、自分でデータを集めて分析を行い、卒業論文を作成する

本ゼミナールでは、経済学の専門知識を蓄積するとともに、社会で活躍できるコンピテンシー(特性) を身につけることを行動目標とする。キャリア講座や個人面談などを通じて、キャリア教育にも重点を置いていく。

釜田 公良 教授 のプロフィール

小林 毅ゼミナール

保険論

2年生は、保険論の基礎を学びます。

3年生は、参加者の希望に従って、保険論に限らず金融論の様々な分野について勉強します。金融機関や金融市場、金融商品といった分野が主な対象となります。

【参考】: 最近輪読で使用したテキストの一例

  • 「初めて学ぶ保険のしくみ」中央経済社
  • 「世界のペイメントカード」カードウェーブ
  • 「株式投資 第4版」日経BP

他にも、グループ学習(グループごとにテーマを決めて調査・発表する)などもあり、参加者の意向で決定します。最近は、3 年生の秋学期は日経 STOCK リーグ(バーチャル株式投資やレポート作成などの学習コンテスト) に参加することが多いです。

4年生は卒論(テーマ自由)作成・発表が中心です。

小林 毅 教授 のプロフィール

鈴木 崇児ゼミナール

都市・交通問題の研究

少子高齢化、人口減少への対応は困難な課題として、われわれの生活に大きな影響を及ぼしています。都市・交通分野でも新規の社会資本整備から既存施設の有効利用へと関心が変化してきましたが、その転換には長い年月と多大な労力が必要です。また、日本列島の各所で頻発する災害からの復興には長期間の粘り強い取り組みが求められています。エネルギー問題や社会基盤施設の老朽化に関するリスクも、さまざまな形で顕在化しつつあります。つまり、我々の未来には問題が山積しています。

本ゼミナールでは、上記の現状認識に立ちつつも基本を重視し、都市・交通問題の構造の理解とその解決方法を経済学的な視点から学ぶとともに、コミュニケーションを重視することで、ゼミ生が多くの人と協力して様々な問題に主体的に取り組める人になることを目標においています。

2年次には、コミュニティバスという身近な交通プロジェクトの実例をもとに、地域の人々が交通問題に如何に取り組んでいるのかという切り口で、経済理論と現実問題の関係やプロジェクトマネジメントの方法論を学びます。また、2年生から3年生にかけては、ゼミナールで統一したテーマについて各自がレポートを作成し、学生間の相互評価を通じてテーマについて広く知識を修得する協調学習を行います。3年次には、それぞれのレポートに関連する内容をさらに深め、ゼミ生個々のテーマとしてプレゼンテーションを実施し、グループディスカッションの技術を磨きます。また、社会問題の理解や解決を促進するためのツールであるゲーミングシミュレーションにもグループで取り組みます。4年次には、これらを基礎として各自卒業論文を作成します。内容については、希望があれば、都市・交通以外の分野でも構いません。

さらに詳しい内容についてはシラバスを参照してください。

鈴木 崇児 教授 のプロフィール

平澤 誠ゼミナール

財政政策

財政政策とは、政府が公共投資や政府消費などの政府支出、あるいはその財源となる税を変化させることで、経済に働きかける政策のことです。財政政策に関わる問題としては、例えば、経済の変動に対して財政運営、財政政策がどうあるべきか、また、それがマクロ経済に与える影響について(どのような効果があるのか、意図した効果は本当に得られるのか、など)や財政の持続可能性の問題(政府の累積債務問題、政府は破綻することなく政策を実行していけるのかどうか、など)といった問題があります。このゼミでは、そのような財政政策に関わる問題について勉強していきます。

まず、2年次から3年次前半では、財政政策の問題を議論する際の土台となる財政学の基礎を学習します。そのために、ゼミ生の興味に合わせて選んだ財政に関するテキストを輪読します。そこでは、単にテキストを読んでまとめるだけではなく、例えば自分自身でデータを集めてテキストの中のグラフを再現してみたり、データを延長して(あるいは他の国や地方のデータを使って)グラフを描いてみたり、また、理論的な議論を数値例によってシミュレーションしてみたりしながら、テキストをより深く読み込んでいきます。本演習は、ゼミ生が割り当てられた箇所を発表する発表形式で進めていきます。発表者以外のゼミ生も、質問をしたり、発表者と議論をしたりして、積極的にゼミに参加する姿勢が要求されます。

続いて3年次後半には、卒業論文のテーマの決定を目指して財政政策に関わる問題について各自(あるいはグループ)で調査、検討をしてもらい、その結果を発表してもらいます。この段階は、まだ情報交換の意味もありますので、他の人の発表を聞いて、そこから何か自分が興味のある問題を見つけてもらっても構いません。

そして、4年次には、各自でテーマを設定して卒業論文をまとめてもらいます。なお、卒業論文の内容については、定期的に中間報告をしてもらいます。希望があれば毎回でも構いません。内容がまとまってから発表をするのではなく、定期的に発表をするためにまとめる、という作業を繰り返して、卒業論文を完成させてください。

平澤 誠 教授 のプロフィール

古川 章好ゼミナール

地方財政学

普段我々は消費税を始めとする税金を払っている。政府は、その税金を使って公共投資等の公共サービスを提供している。財政学では、このような政府が行う経済活動を考えている。財政学で扱う分野は広大であり、例えば「政府」といってもその種類には様々なものがあり、代表的なものとして、国、都道府県、市町村がある。このゼミでは、都道府県や市町村といった地方政府による税金の取り方およびその使い道を経済学の知識を利用して考察することにより、地方政府が経済に与える影響を考えることを目的とする。

ゼミでは、まず財政学および地方財政学を理解するために必要であり、その基礎となるマクロ・ミクロ経済学の知識の習得を目指す。そのために、ゼミではマクロ・ミクロ経済学に関して学び、知識を再確認する。実際のゼミでは、各ゼミ生の担当を決めた上で、担当部分に関してゼミ生が報告し、質疑応答をする予定である。マクロ・ミクロ経済学に関して3年次の春学期まで学び続けた後、地方財政に関するテーマや関心のある問題をゼミ生で報告し、質疑応答を行う。さらに、他の大学が集まってお互いの研究内容を報告するインターゼミ等に参加して報告することも予定している。4年次にはこれまでの報告を通じて各自で関心のあるテーマを決定し、卒業論文の完成を目指す。

古川 章好 教授 のプロフィール

内田 俊博ゼミナール

行動経済学

内田ゼミでは、行動経済学を学びます。世間では、経済学は現実離れしていて役に立たず、面白くないと言われることがあります。しかし、現在の経済学のフロンティアは、様々なデータを集めて現実世界を分析する実証系の研究方向に大きくシフトしており、行動経済学に代表されるように実際の人間行動を反映した面白い研究やユニークな研究が増えています。また分析手法も、経済実験、ランダム化比較実験、SNS等のインターネット上の大規模データを活用した解析など、様々な進化を遂げています。

本ゼミでは、行動経済学の最先端を、理論・分析手法の両面から学びます。目標は、「行動経済学を使いこなせるようになる」ことです。具体的には、大きく分けて以下の 2 つを学びます。

  • 行動経済学の背景にある経済理論(プロスペクト理論、時間選好、限定合理性、社会的選好、学習理論、行動ゲーム理論)を理解する
  • プログラミング言語である Python(パイソン)を用いて経済実験・データ収集・統計分析を行う手法を身につける

Python はインスタグラムをはじめとする数多くのIT サービスや機械学習等の統計分析に広く用いられており、WEB アプリの開発からビッグデータの処理まで様々な分野に対応できる言語です。Pythonを学ぶことで、自分で行うことのできる分析の幅が格段に広がります。

最近、行動経済学の面白さを紹介した書籍が多く出版されています。しかし、ただ単に「面白い」だけで終わらせずに、理論や分析手法を駆使して行動経済学を使いこなせるようになることがこのゼミの目標です。楽しみつつ、しかし真剣にこのゼミで一緒に学んでいきましょう。

内田 俊博 教授 のプロフィール

古川 雄一 ゼミナール

マクロ経済学、意思決定理論、行動経済学

日本経済には、多くの人や企業が存在しています。彼らは互いに異なった性質――好み、関心、能力など――を持ち、各々の判断・意思決定に基づきながら、働いたり、遊んだり、商品・サービスの売買を行ったり、日々、経済活動を行っています。

普段はあまり意識しないかもしれませんが、私たちは、ほとんどひっきりなしと言っていいくらいに、意思決定を行いながら生活しています。朝、目覚ましが鳴る。無視して寝続けるか、起きるのか。朝ご飯を食べるのか、食べるなら何を食べるのか、コンビニでおにぎりを買うのか、家にあるバナナを食べるか。1限に行くか、休んじゃうのか、遅刻するのか、、、といった具合に。ほとんど連続的な意思決定のシークエンスのなかで、日々行動しているわけです。これは、企業にとっても同じなので、日本経済の最終的なパフォーマンス(GDP、失業率、インフレ率等)は、さまざまな人・企業の意思決定の総体と見ることができます。

本ゼミナールでは、日本経済(を一例とするマクロ経済)の仕組みや特徴を深く理解するために人や企業の意思決定や行動に焦点をあてます。特に、「より望ましい意思決定とはどのようなものか (合理的意思決定理論)」と「人や企業は、どのような状況下で望ましい意思決定に失敗するのか(行動経済学)」の2つの問題意識を共有しながら、これらの問いに対する答えについて、みんなで考えていく予定です。具体的な計画は、次の通りです。

  • 2年:ゼミ生同士の対話を通じて、意思決定理論と行動経済学を学習します。
  • 3年:『意思決定理論入門』イツァーク・ギルボア著や『ファスト&スロー』ダニエル・カーネマン著などから題材をとり、グループワークとプレゼンテーションを行います。
  • 4年:卒業レポートを書きます。テーマは完全に自由ですが、分析は経済学的でなくてはいけません。それと並行して、希望者を募り、エントリーシート等の練習も行います。

古川 雄一 教授 のプロフィール

都丸 善央ゼミナール

ミクロ経済学・ゲーム理論;経済学的思考をしよう

秋学期にミクロ経済学入門を受講したことと思います。では、ミクロ経済学とはどのような学問だったでしょうか?経済に存在するどの人も、(1)何らかの目標があり(例.企業であれば利潤最大化)、(2)自分のおかれた立場をしっかり認識し(例.企業は自分の総費用がどのような式で与えられるか知っている)。そして、(3)目標を達成するためにはどのように行動すればよいかを真剣に考え実行している(例.企業は利潤最大化条件にしたがって生産量を決定する)。そういった世界を分析する学問、それがミクロ経済学です。そう、ミクロ経済学というのは「成熟した大人」を分析対象とした学問なのです。とすると、成熟した大人を対象とする学問を学ぶわれわれが未熟のままであるというのはなんとも奇妙なことだと思いませんか?そこで都丸ゼミでは、ミクロ経済学に登場する合理的な主体に見習い、経済学的思考・行動ができる成熟したかっこいい大人になることを目標にしたいと思っています。具体的には、以下のことをしていきます。ただし、みなさんの意見を取り入れて、扱う内容が大きく変わることも十分ありえます。

《2、3、4 年共通》必要となる経済学スキルを適宜習得し、論文作成 ・インターゼミ等での研究報告の準備を行う。

  • 2年次:ゲーム理論を学習して、論理的思考を涵養します。
  • 3年次:2年次で習得した技術を応用することを考えます。たとえば、ディベートを通じた論理的・批判的思考をさらに訓練する、簡単な論文を読みポスターを作製して報告する、などです。さらに、インターゼミでの研究報告への参加も考えています。ただし、希望があれば中級ミクロ経済学などの学習もします。
  • 4年次:卒業論文の作成(大学院進学を考えている者については、その指導もあり)

都丸 善央 准教授 のプロフィール

増田 淳矢ゼミナール

統計学

統計学とは統計データに関する学問です。統計データというのは数字の集合であるため、数字にアレルギーがあると勉強するのがいやになってしまうかもしれませんが、数学自体は四則演算程度ができれば、なんとかなる学問です。近年はそれにコンピューターとインターネットが加わった感があります。昔は100個ほどのデータの平均を計算するだけでもしんどいものでした(想像してみてください、電卓を100回たたく姿を)。それが現在ではExcelで一瞬に終わります(データを100個分Excelに入れるのはしんどいですが)。また、昔は統計年鑑等を図書館から借りて、ひたすら手打ちしていました。それがインターネットの発達により一瞬でデータを取得することができます。

さて、本ゼミは何をやるかというと次のようなことです。「統計データをインターネットから取ってきて、分析を行い、それをプレゼンテーションする」ことを学びます。

【2年次】

  • 統計データを取得する方法と分析する方法を学びます(コンピューター実習)
  • 教科書の輪読や統計学の授業は行わないです(必要に応じて講義を行う可能性があります)

【3年次】 前半は2年次の続きを行います。ただし、プレゼンの練習も行うようにします。 後半はインターゼミ(他の大学と集まって研究報告を互いに行う会)に参加するための準備(自分たちでテーマを決めて、データを探して プレゼンの練習をします)します。

増田 淳矢 准教授 のプロフィール

齊藤 由里恵ゼミナール

社会保障

社会保障は、年金、医療、介護、雇用、生活保護、児童福祉など多岐にわたり、個人では対処しがたいリスクを、社会全体で対応する仕組みである。日本の社会保障制度では、何らかの理由で所得を得られず、貧困に陥り生活が困難とならないようにさまざまな仕組みがある。社会保障制度は、誰もが抱える生活におけるリスクに対し、社会全体で費用を拠出し、リスクが顕在化した人に対して給付をするものだが、労働、雇用をはじめとし、私たちの生活に影響を与える。また、人口高齢化による社会保障給付費の増加、それに伴う社会保障費用負担の増加など、日本の社会保障財政はひっ迫し続け、課題が山積している状況である。さらには、医療保険制度や介護保険制度の持続可能性のため、給付の抑制をどう考えるかがも近年における論点の一つである。社会保障制度を考察する上では、制度に対する知識だけでなく、様々な視点が欠かせない。

そのため、本ゼミナールでは、社会保障制度の在り方を考察するとともに、社会保障制度が他に与える影響が大きいことから、社会保障制度のみならず、社会や経済の現象を対象とし、経済学の視点から考察する力を養う。そのことを通して、①コミュニケーション能力、②論理的思考能力、③プレゼン能力を向上させることも目的とする。自分の意見を他人に伝える能力、ディスカッションする能力を身につけることは、就職活動を有利に進めるためにも必要となる。

【演習Ⅰ】では、社会や経済の現象を考察することをはじめ、スタディスキルやプレゼンテーション技術等基礎的なスキルを磨く。個人・グループ単位での報告を中心に行う。

【演習Ⅱ】では、社会保障制度をはじめとし、政府の経済活動について、グループ単位で論文の執筆や、ディベートも行う。

【演習Ⅲ】では、卒業論文の執筆をする。

齊藤 由里恵 准教授 のプロフィール

深井 大幹ゼミナール

金融

演習(ゼミ)とは、研究指導を目的に、多くの場合、輪読や発表形式で行う授業のことを言います。理系でいうところの「研究室」にあたり、真剣で責任ある態度と基礎学力・労力が求められます。興味を持って研究に取り組むためにも指導教員は慎重に選んでください。本演習では、2年生は、3・4年生の準備として、ミクロ経済学の基礎をテキストの輪読形式で学び、学期末クイズで成績評価を行います(演習書からいくつか問題を選んで解いてもらいます)。3・4年生は、テキストの輪読を通して『金融』について学びながら、各自研究の進捗発表と各学年末に提出してもらうタームペーパーで成績評価を行います(タームペーパーとは、卒業論文ほど形式張らない、5-10 ページ程度の研究報告のことをいいます)。

タームペーパーは、学術的な新しさや取り組む問題の面白さを評価の基準とします。もちろん、経済学を学び始めたばかりの皆さんにとって、学術的にどのような問題意識があり、どのようにそれらを解決すれば新しく面白いのかを把握することは難しいと思います。演習では、随時私が、基礎となる理論や研究者が取り組んでいる問題を紹介し、どのような方向性で研究を進めていけばよいかの提案を行いますので、皆さんが私からの提案に興味を持って取り組めるかどうかが重要になってきます。私が専門にしている『貨幣サーチ理論』は、どのような経済摩擦の下で、貨幣やその他の資産が世の中に流通するのかを明らかにしようとする新しい分野です。クラスメートにノートをコピーさせてもらうとき、お金を支払わないのはなぜでしょうか?私たちはなぜ、企業に直接にではなく、銀行という仲介者にお金を貸しているのでしょうか?サーチ理論はこのような素朴な疑問に答えます。

本演習は、授業に飽き足らず高度な知識を身に着けたい好奇心旺盛な方、大学院・金融系シンクタンク・コンサルなど金融系研究に関連した進路を目指す方、論理的思考や情報を素早く過不足なく相手に伝達するプレゼン能力を身に着けたい方に向いているでしょう。テキストは、2年生は ISBN-10: 4130421271、3・

4年生はISBN-10: 0262533278 を予定していますが、皆さんからの意見も聞きたいと思っています。

深井 大幹 講師 のプロフィール

斎藤 佑樹ゼミナール

国際貿易、マクロ経済学

国際貿易とは異なる国の間で、財・サービスの交換(輸出・輸入)を行うことです。国際貿易は経済学において非常に重要なトピックの1つであり、皆さんにとっても身近なものでもあります。例えば、皆さんの持っているスマートフォンの部品の多くは日本で製造されたものですが、本体の組み立ては海外(中国や台湾など)で行われています。つまり、1度日本で製造された部品を海外に輸出し、海外で組み立てられた製品を輸入して販売していることになります。なぜ、部品の多くは日本で製造しているのに、本体の組み立て・製造は海外で行われているのでしょうか?このゼミでは、そのような国際貿易に関する問題や貿易政策(関税や補助金、貿易のための援助など)が貿易に与える影響について勉強していきます。具体的な内容は以下の通りです(ただし、ゼミ生の希望に応じて内容等を変更する場合もあります)。

2年次:国際貿易の基本的なテキストを輪読し内容について議論することで、幅広く国際貿易の内容を学びます。

3年次:2年次で興味を持った内容に関して調査し、報告を行ってもらいます。自分の報告や他の人の報告をもとに卒業論文のテーマを決め、卒業論文を作成するために必要な内容を学習します。

4年次:卒業論文の作成とその内容の報告を行ってもらいます。

斎藤 佑樹 講師 のプロフィール