ゼミナール一覧

ゼミナール一覧

中山 恵子ゼミナール

ミクロ経済学

ミクロ経済学入門・マクロ経済学入門で修得した知識を踏まえながら、経済学の全体像を把握するとともに、市場メカニズムの理解に努める。やがて社会に出た際、経済学部出身者として恥じぬよう、経済学の基礎理論を理解し、経済学がいかに身近な存在であるかを意識してほしい。

2・3年生には主として経済の基礎理論を学ぶが、テキストや進め方は学年によって異なる。但し、基本的には学生と相談しつつ、ゼミの内容を決定し、就職試験対策として、学生の選んだトピックスに関するディスカッションやSPIの練習も行っている。新聞記事のまとめなどは、上級生が添削を行ってくれている。他にも、適性テストと解説を外部の方を招いて実施している。また、上場企業の人事の方や、官公庁の方がいらして、就職に関するお話をお聞きする機会は多い。

2年のゼミには、当初、上級生が来て、ゼミの進め方を中心に指導してくれるのが通例となっている。また、4年生は、最終学年でもあるため、経済に関連する各自の関心事をテーマとしたレポートを課しており、毎回、数人の学生に、レポートの進行状況の報告を割り当てている。最終的には、2年、3年のゼミ生の前で、卒論報告はパワーポイントを用いて行い、学生からの希望により、学生の評価も加味したうえでの評価としている。

私立大学の文系のゼミでは珍しいが、ここ数年、東京の企業から研究費を年間100万円いただいている。お金に見合っただけの研究とその報告に向けて、机上の空論ではなく、生の経済に触れ、いろいろな体験をしてほしい。さらに、昨年度は、上場企業のバレーボールVリーグの地域に根差した活動を企業から委託されており、3年生が参加した。ゼミ時間外の自主ゼミをその時間にあてていた。今年度は、豊田市との街づくりのコラボを実施する予定もある。(尚、ゼミとしてボランティア活動は行っておらず、企業からの研究費、寄付金に基づいての活動である。)

中山 恵子 教授 のプロフィール

椿 建也ゼミナール

イギリス社会経済史

近代資本主義が最初に出現したのが、ヨーロッパや北アメリカの西洋世界である。中でもイギリスは、他に先駆けて「産業革命」に成功し、19世紀半ばには「世界の工場」と呼ばれ、海外に広大な植民地をもつ帝国を築いた。その後、世界経済の覇権を失い、相対的産業衰退に苦しんだ時期もあるが、21世紀の現在も存在感のある国の一つである。

多くのスポーツ発祥の地でもあり、政治制度や文芸、住宅や都市計画、音楽やファッションの大衆文化など、この国が世界に与えた影響は大きい。1930年代の世界恐慌の最中、大量失業に対処する経済学の新しい理論をうちたてたケインズや、「ゆりかごから墓場まで」のスローガンで知られる、戦後福祉国家の理念を提唱したベヴァリッジも、共にイギリス人である。

従来、イギリスの近代化・工業化は、日本が見習うべきモデルであった。1960年代の日本の高度成長とともに、このような見方も次第に薄れてはきたが、まだまだイギリスをはじめ欧米の経験に学ぶべきところは多い。

本ゼミナールでは、こうしたイギリスの工業化から今日までの歩みを、広く西洋世界の動向にも留意しながら、経済のみならず、政治・社会・文化・生活・余暇・思想などの観点も交えて多面的に検討する。

2年次と3年次の春学期は、西洋経済史やイギリス近現代史の文献を取り上げ、テキストに基づく学生諸君の発表と討論を中心に進める。使用テキストは、学生諸君の問題関心や希望に配慮し、決定したい。3年次の秋学期は、学生諸君と相談の上、いくつかテーマを選択してグループ学習を実施する。また随時、映画、ドキュメンタリー、報道番組等の視聴覚教材の鑑賞を通じて、イギリスやヨーロッパの歴史や社会の実相に触れてもらう。さらに3年次には、卒業論文作成のための準備作業として、課題文献を定めたレポートの提出を求める。4年次は、卒業論文の指導を行う。各人の関心に基づいてそれぞれテーマを定め、個人面接と中間報告を重ねながら、卒業論文を作成する。

より詳細なゼミナール活動計画について、Web 上の演習Ⅰ(2 年次秋学期)、演習Ⅱ(3 年次通年)、演習Ⅲ(4 年次通年)のシラバスを参照してほしい。
参考までに、近年の演習で取りあげた輪読文献を挙げておく:

  • マーク・マゾワー(中田瑞穂、網谷隆介訳) 『暗黒の大陸:ヨーロッパの20世紀』(未来社2015)
  • 長谷川貴彦 『イギリス現代史』 (岩波書店2017)
  • 鶴岡路人 『EU離脱:イギリスとヨーロッパの地殻変動』 (筑摩書房2020)

椿 建也 教授 のプロフィール

近藤 健児ゼミナール

国際経済学

本年度はアジア諸国やその他の新興国の経済事情について研究をします。私の担当する講義では、国際経済学など理論的な内容を中心に扱っており、こちらが一方的に教えています。しかしゼミでは学生の活動が主体となるため、経済理論は使いません。講義の内容をイメージしてゼミに入ると、期待したものと違ったことになりますので、留意してください。

はじめの1年半は共有する知識の確立のために、『そうだったのか、中国』(池上彰、集英社文庫)や『図解 ASEANを読み解く』(みずほ総研、東洋経済)のような入門書から出発して、学生の希望をもとに、3~4冊の本を選んで輪読します。学生は各自が担当することになった箇所の内容について、その他の文献・資料に幅広く当たって最新の情報を調べ、パワー・ポイントを使ってプレゼンテーションすることになります。情報の更新は非常に大切で、本に出ている古いデータが現在どう変化しているかを調べてこなくてはなりません。またプレゼンの能力は社会に出てすぐに必要となりますので、ゼミではそれを鍛えることも目的としています。さらに報告者に対する適切なコメントやディスカッションができるようになることも目指します。

3年生の秋学期の終わり頃にインター・ゼミがあります。3年生になったら 6人程度のグループに分かれて研究テーマを決め、通常のゼミの活動と並行して共同研究をすすめ、研究内容を名古屋大学、南山大学、愛知大学等他大学の学生の前で30分程度報告します。レベルの低い報告ははっきり言って恥ですので、内容もプレゼンの仕方も質疑応答も、高いものが要求されます。

4年生になったら、各自でテーマを選び、卒業論文作成の準備に取りかかります。ゼミでの発表も卒業研究から自分でコアとなるものを選んで報告することになります。ゼミで指摘されたことを受けて、各自研究をいっそう磨き上げ、1月に卒業論文として提出してもらいます。400字詰め原稿用紙換算で50枚必要です。過去の卒業論文のテーマはさまざまで、広く国際経済に関するものなら何でも認めます。学生生活最後に腰を据えて研究をするのですから、自分のやりたいテーマをじっくり探して見つけてください。

コロナの状況次第ですが、2年生の春休みにゼミ勉強合宿があります。全員参加です。

近藤 健児 教授 のプロフィール

阿部 英樹ゼミナール

日本経済史

経済史とは経済現象の長期的分析を進める学問です。長期的分析を歴史的分析といいかえることもできます。日本経済史は、経済面から日本社会の歴史を研究します。

このゼミでの研究テーマは「歴史資料で読み解く経済の歩みと地域社会」です。身近な地域をとりあげて、経済学の1分野としての経済史の方法について学びます。経済史の方法というと難しく聞こえるかもしれませんが、経済学を前提とした歴史的な考え方、歴史資料の読み方に触れてもらいたいと考えています。

2・3年次では、江戸時代から現代までの地域社会の変貌を物語る歴史資料を取り上げます。20世紀末からすでに言われていたように、21世紀には、グローバル化と情報化の急激な進展によって、江戸時代以来の歴史的な特質や伝統は、消滅の最終局面を向かえつつあるようです。

文書や碑文、絵図や写真等、様々な歴史資料を読み解き、地域社会の変貌過程をたどりながら、歴史的な特質や伝統の行方について、みなさんと語り合うことができたらと思っています。

また、3年次の秋学期からは、各自がテーマを決めて、ゼミ研究に取り組みます。日本各地の経済や社会を歴史的にみてみると、興味深い研究テーマがたくさんあるように思われます。また現在みられる地域の問題を、歴史的に分析するのも、おもしろいかもしれません。

ゼミ研究では、各自の関心に基づき、調査を繰り返してテーマを掘り下げ、最終的には4年次の秋学期末にゼミ修了論文を完成させます。

阿部 英樹 教授 のプロフィール

釜田 公良ゼミナール

経済政策

政府は、財政、金融、貿易、環境、医療、福祉、教育、労働などのさまざまな分野において、直接的に経済活動を行ったり、民間(家計・企業)の経済活動に影響を与える間接的な活動を行っている。経済政策とは、このような政府の活動のすべてを含む。本ゼミナールでは、さまざまな分野から、最近、社会で注目されている問題を取り上げて、なぜ政策が必要とされるかということや、どのような政策をとると、どのような効果が期待されるのかということについて考えていきたい。具体的には、少子化対策、年金・医療・介護保険政策、教育政策、文化政策・観光政策、選挙制度の問題などに私は興味を持っているが、履修者が興味のある問題があれば、それも取り上げる。

ゼミの進め方としては、なるべくさまざまな問題を選んで勉強したいので、特定の教科書は使わない。テーマに応じて私が文献を用意するので、それを基にしてグループ(3~4人)で順番に報告してもらう(2年秋~3年)。これにより、グループによる問題解決の方法を身につけるとともに、個人レベルでの分析能力とプレゼンテーション能力の向上を図る。また、政策(行政)の現場を知るために、市町村など自治体との連携も考えている。

現実の経済データにあたってみることは、経済問題の本質をとらえる上で大変役立つので、4年次には、パソコンを用いて経済データの処理の仕方について学習する。そして、学生各自が選んだテーマについて、自分でデータを集めて分析を行い、卒業論文を作成する。

本ゼミナールでは、経済学の専門知識を蓄積するとともに、社会で活躍できるコンピテンシー(特性)を身につけることを行動目標とする.キャリア講座や個人面談などを通じて、キャリア教育にも重点を置いていく。

なお、授業は対面で行う予定である。

釜田 公良 教授 のプロフィール

小林 毅ゼミナール

保険論

2年生は、保険論の基礎を学びます。

3年生は、参加者の希望に従って、保険論に限らず金融論の様々な分野について勉強します。金融機関や金融市場、金融商品といった分野が主な対象となります。

【参考】: 最近輪読で使用したテキストの一例

  • 「初めて学ぶ保険のしくみ」 中央経済社
  • 「新・金融経済と証券投資」 中西出版
  • 「ファンダメンタル投資の教科書」 ダイヤモンド社

他にも、グループ学習(グループごとにテーマを決めて調査・発表する)などもあり、参加者の意向で決定します。
最近は、3年生の秋学期は日経 STOCKリーグ(バーチャル株式投資やレポート作成などの学習コンテスト)に参加することが多いです。

4年生は卒論(テーマ自由)作成・発表が中心です。

小林 毅 教授 のプロフィール

鈴木 崇児ゼミナール

都市・交通問題の研究

新型コロナウィルスの感染拡大によって私たちの活動はかなり制限されており、息苦しい毎日が続いています。私たちのくらしを支える都市・交通にもコロナ禍は多大な影響を及ぼしており、この困難に何とか対応していかねばなりません。長期の視点でみれば、現在は都市や交通のあり方を大きく変える歴史的な転換期を迎えているのかもしれません。

本ゼミナールでは、都市・交通問題の構造の理解とその解決方法を経済学的な視点から学ぶとともに、ゼミ生同士のグループでのコミュニケーションを活かして協調的に問題解決ができる人になることを目指しています。コロナ禍が招いた現在の状況では、本ゼミナールで取り組むべき課題が山積でみなさんを待っていると言えるでしょう。以下に示すゼミの内容と計画はとりあえず例年通りですが、ゼミ生の意見も取り入れながら柔軟に変更して行きたいと思っています。

2年次には、コミュニティバスの運営という身近な交通プロジェクトを地域における交通問題への取り組みの実例として捉え、経済理論と現実問題の関係やプロジェクトマネジメントの方法論を学びます。また、2から3年次にかけては、ゼミで統一したテーマについて各自がレポートを作成し、相互評価に基づく協調学習を行います。学生間の相互評価を通じてテーマについて広く知識を修得し、各自のレポート作成能力の向上を目指します。3年次の前半では、社会問題の理解や解決を促進するためのツールであるゲーミングシミュレーションにグループワークで取り組みます。後半には、ゼミ生が交代で講師として興味を持った社会問題についてプレゼンを行い、グループディスカッションを通じてその解決策を議論します。また、4年次には、それまでの学修成果を基礎として各自で卒業論文を作成します。内容については、希望があれば、都市・交通以外の分野でも構いません。

鈴木 崇児 教授 のプロフィール

平澤 誠ゼミナール

財政政策

財政政策とは、政府が公共投資や政府消費などの政府支出、あるいはその財源となる税を変化させることで、経済に働きかける政策のことです。財政政策に関わる問題としては、例えば、経済の変動に対して財政運営、財政政策がどうあるべきか、また、それがマクロ経済に与える影響について(どのような効果があるのか、意図した効果は本当に得られるのか、など)や財政の持続可能性の問題(政府の累積債務問題、政府は破綻することなく政策を実行していけるのかどうか、など)といった問題があります。このゼミでは、そのような財政政策に関わる問題について勉強していきます。

まず、2年次から3年次前半では、財政政策の問題を議論する際の土台となる財政学の基礎を学習します。そのために、ゼミ生の興味に合わせて選んだ財政に関するテキストを輪読します。そこでは、単にテキストを読んでまとめるだけではなく、例えば自分自身でデータを集めてテキストの中のグラフを再現してみたり、データを延長して(あるいは他の国や地方のデータを使って)グラフを描いてみたり、また、理論的な議論を数値例によってシミュレーションしてみたりしながら、テキストをより深く読み込んでいきます。本演習は、ゼミ生が割り当てられた箇所を発表する発表形式で進めていきます。発表者以外のゼミ生も、質問をしたり、発表者と議論をしたりして、積極的にゼミに参加する姿勢が要求されます。

続いて3年次後半には、卒業論文のテーマの決定を目指して財政政策に関わる問題について各自(あるいはグループ)で調査、検討をしてもらい、その結果を発表してもらいます。この段階は、まだ情報交換の意味もありますので、他の人の発表を聞いて、そこから何か自分が興味のある問題を見つけてもらっても構いません。

そして、4年次には、各自でテーマを設定して卒業論文をまとめてもらいます。なお、卒業論文の内容については、定期的に中間報告をしてもらいます。希望があれば毎回でも構いません。内容がまとまってから発表をするのではなく、定期的に発表をするためにまとめる、という作業を繰り返して、卒業論文を完成させてください。

平澤 誠 教授 のプロフィール

古川 章好ゼミナール

地方財政学

普段我々は消費税を始めとする税金を払っている。政府は、その税金を使って公共投資等の公共サービスを提供している。財政学では、このような政府が行う経済活動に注目している。財政学で扱う分野は広大であり、例えば「政府」といってもその種類には様々なものがあり、代表的なものとして、国、都道府県、市町村がある。古川章好ゼミでは、都道府県や市町村といった地方政府による税金の取り方およびその使い道を経済学の知識を利用して考察することにより、地方政府が経済に与える影響を考えることを目的とする。

ゼミでは、まず財政学および地方財政学を理解するために必要であり、その基礎となるマクロ・ミクロ経済学の知識の習得を目指す。そのために、ゼミではマクロ・ミクロ経済学に関して学び、知識を再確認する。実際のゼミでは、各ゼミ生の担当を決めた上で、担当部分に関してゼミ生が報告し、質疑応答をする予定である。マクロ・ミクロ経済学に関して3年次の春学期まで学び続けた後、地方財政に関するテーマや関心のある問題をゼミ生で報告し、質疑応答を行う。さらに、他の大学が集まってお互いの研究内容を報告するインターゼミ等に参加して報告することも予定している。4年次にはこれまでの報告を通じて各自で関心のあるテーマを決定し、卒業論文の完成を目指す。

古川 章好 教授 のプロフィール

内田 俊博ゼミナール

行動経済学

内田ゼミでは、行動経済学を学びます。世間では古いイメージに引きずられて、経済学は現実離れしていて役に立たず、面白くないと言う人もいます。しかし、現在の経済学のフロンティアは、様々なデータを集めて現実世界を分析する実証系の研究方向に大きくシフトしており、行動経済学に代表されるように実際の人間行動を反映した面白い研究やユニークな研究が増えています。また分析手法も、経済実験、ランダム化比較試験、SNS等のインターネット上の大規模データを活用した解析など、様々な進化を遂げています。

本ゼミでは、行動経済学の最先端を、分析手法とともに学びます。分析手法に関しては、特にプログラミング言語であるPython(パイソン)を用いて経済実験・データ収集・機械学習等を行う手法を身につけることを目標とします。Pythonはインスタグラムをはじめとする数多くのITサービスや機械学習等の分析に広く用いられており、Webアプリの開発からビッグデータの処理まで様々な分野に対応できる言語です。Pythonを修得しておくことは、卒業後にも必ず役立つはずです。

最近、行動経済学の面白さを紹介した書籍が多く出版されています。しかし、ただ単に「面白い」だけで終わらせずに、分析手法を駆使して行動経済学を使いこなせるようになることがこのゼミの目標です。楽しみつつ、しかし真剣にこのゼミで一緒に学んでいきましょう。

内田 俊博 教授 のプロフィール

増田 淳矢ゼミナール

統計学

統計学とは統計データに関する学問です。統計データというのは数字の集合であるため、数字にアレルギーがあると勉強するのがいやになってしまうかもしれませんが、数学自体は四則演算程度ができれば、なんとかなります。近年はそれにコンピューターとインターネットが加わった感があります。昔は100個ほどのデータの平均を計算するだけでもしんどいものでした(想像してみてください、電卓を100回たたく姿を)。それが現在では Excel で一瞬に終わります(データを100個分 Excel に入れるのはしんどいですが)。また、昔は統計年鑑等を図書館から借りて、ひたすら手打ちしていました。それがインターネットの発達により一瞬でデータを取得することができます。

さて、本ゼミは次のような内容を行います。

「データをインターネットから取ってきて、分析を行い、それをプレゼンする」ことを学びます。

【2年次】

  • 統計データを取得する方法と分析する方法を学びます(コンピューター実習)
  • 教科書の輪読や統計学の授業は行わないです(必要に応じて講義を行う可能性があります)

【3年次】
インターゼミ(他の大学と集まって研究報告を互いに行う会)に参加します。自分たちでテーマを決めて、データを探して分析を行い、プレゼンの練習をして本番の報告に臨みます。

【4年次】
卒業論文を書きます。

増田 淳矢 教授 のプロフィール

都丸 善央ゼミナール

ミクロ経済学・ゲーム理論:経済学的思考をしよう

秋学期にミクロ経済学入門を受講したことと思います。 では、ミクロ経済学とはどのような学問だったでしょうか?経済に存在するどの人も、 (1)何らかの目標があり(例. 企業であれば利潤最大化)、 (2)自分のおかれた立場をしっかり認識し(例. 企業は自分の総費用がどのような式で与えられるか知っている)、 そして、(3)目標を達成するためにはどのように行動すればよいかを真剣に考え実行している(例. 企業は利潤最大化条件にしたがって生産量を決定する)、そういった世界を分析する学問、それがミクロ経済学です。 そう、ミクロ経済学というのは「成熟した大人」を分析対象とした学問なのです。とすると、成熟した大人を対象とする学問を学ぶわれわれが未熟のままであるというのはなんとも奇妙なことだと思いませんか?

そこで都丸ゼミでは、ミクロ経済学に登場する合理的な主体に見習い、経済学的思考・行動ができる成熟したかっこいい大人になることを目標にしたいと思っています。具体的には、以下のことをしていきます。ただし、みなさんの意見を取り入れて、扱う内容が大きく変わることも十分ありえます。

《基本方針》

  • 2年次:ゲーム理論を学習して、論理的思考を涵養します。
  • 3年次:チーム単位に分かれて研究の手法や報告の作法を学習し実践してもらいます.その成果の確認のために、他大学との共同研究報告会であるインターゼミでの研究報告をしてもらいます.そのほか、希望者がいれば中級ミクロ経済学や数学などの勉強会を別途実施します(現在、英語の教科書を使って数学と上級ミクロ経済学を学習する勉強会の2つが実施されています)。

都丸 善央 准教授 のプロフィール

齊藤 由里恵ゼミナール

社会保障・財政

社会保障は、年金、医療、介護、雇用、生活保護、児童福祉など多岐にわたり、個人では対処しがたいリスクを、社会全体で対応する仕組みである。日本の社会保障では、何らかの理由で所得を得られず、貧困に陥り生活が困難とならないようにさまざまな制度がある。社会保障制度は、誰もが抱える生活におけるリスクに対し、社会全体で費用を拠出し、リスクが顕在化した人に対して給付をするものであり、労働や雇用をはじめとし、私たちの生活に影響を与える。そのため、経済、財政へ与える影響は大きい。

本ゼミナールでは、社会保障制度の在り方を考察するとともに、社会保障制度が経済、財政、労働等に与える影響が大きいことから、社会保障制度のみならず、社会や経済の現象を対象とし、経済学の視点から考察する力を養う。 West論文研究発表会(https://west-univ.com/)への参加や、問題解決のためのプロジェクト、コンテストの参加も予定している。

以上を通して、①コミュニケーション能力、②論理的思考能力、③プレゼン能力を向上させることも目的とする。自分の意見を他人に伝える能力、ディスカッションする能力を身につけることは、就職活動を有利に進めるためにも必要となる。

【演習Ⅰ】
社会や経済の現象を考察することをはじめ、スタディスキルやプレゼンテーション技術等基礎的なスキルを磨く。個人・グループ単位での報告を中心に行う。

【演習Ⅱ】
社会保障制度をはじめとし、政府の経済活動について、グループ単位で論文の執筆や、ディベートも行う。

【演習Ⅲ】
卒業論文の執筆を行う。

齊藤 由里恵 准教授 のプロフィール

西本 和見ゼミナール

経済学史

このゼミナールは、経済学史(経済学の発展の歴史)のゼミです。経済学史とは、どんな経済学者によって、どんな時代背景の中で、どんな思想の中で、理論が生まれたのかを過去に遡って見ていくという学問です。

経済学史を学ぶことで何が得られるでしょうか。私の経験をお話しすると、お恥ずかしながら私が大学入学したての時、人の好意でさえお金で買えるんじゃないかと思っていました(本当にお恥ずかしいですが)。もちろん、そんなこと口には出しませんでした。でも心の中では、世の中結局「地獄の沙汰も金次第」のところがあって、皆、口には出さないだけで、本当はちょっとくらいそういう風に思っているんじゃないかな、と密かに思っていたんです。それくらい大切なのが経済で、だから経済学を学ぶ意味があるのだと。でも、歴史系のゼミに入って過去の経済学者の考えを深く知ることで、そうじゃないんだと気づかされました。私たちの知る経済理論は理論だけで独立しているのではなく、その経済学者が生きた「時代」、どんな経済像を捉え、経済はどうあるべきだと考えるかという「思想」も合わせて見る必要があって、そうするとこれまで知っていた理論のイメージががらっと変わる、ひいては経済学のイメージも変わる・・・。それが私にとっての経済学史の魅力であり、得られたものです。このゼミでは、経済学史を通じて、またそれ以外の体験から、自分なりの「気づき」の経験をしてほしいと思います。

2年次後期では、吉野源三郎『君たちはどう生きるか』と心理アセスメントテストで自分を見つめたり、内田義彦『読書と社会科学』で古典を読むこと、経済学を学ぶ意義を考えたりします。

3年次では、自主性を重んじて、1年間のテーマを選んで活動してもらいます。

4年次では卒論指導を行います。計画段階ですが、4年次では他大学とグループ発表・卒論発表の機会を設けます。

西本 和見 准教授 のプロフィール

深井 大幹ゼミナール

貨幣サーチ理論

研究室とは教員の指導の下で研究を行うグループをいいます(ゼミとは、研究室単位で行う発表・輪読形式の授業形態を指します)。教員が遂行している研究から課題やトピックの候補が与えられ、それらに取り組むことで研究に貢献してもらうことになります。私の研究室では、税金や企業からの寄付金を原資とする研究費を受けていますので、責任感と自主性を持って毎日十分な時間と努力を研究に注ぎ込む方を受け入れます。学期外期間も定期的な研究報告は必須です。真剣に取り組む意志のある方は応募してください。

2年生は、3・4年生の準備として、テキストでミクロ経済学の基礎を学び、1月の学力確認試験で成績評価を行います(この学力確認試験の合格をもって、以後の研究活動への参加を認めます)。3・4年生は、国際学術誌に掲載された論文をベースに金融分野について研究しながら、各自研究の進捗発表と各学年末に提出してもらうタームペーパーで成績評価を行います。タームペーパーとは、オリジナルな研究成果を含む年度ごとの研究報告論文をいいます(日本語で書いてもらってかまいません)。

経済学を学び始めたばかりの皆さんにとって、学術的にどのような問題意識があり、どのようにそれらを解決すれば社会貢献になるのかを把握することは大変な作業でしょう。本研究室では、基礎となる理論や近年研究者たちが取り組んでいる問題を紹介しながら研究の方向性について指導を行います。私が専門にしている『貨幣サーチ理論』は、どのような経済摩擦の下で貨幣やその他の金融資産が世の中に流通するのかを明らかにしようとする分野です。

本研究室は、大学院や政府系金融機関(日本銀行・日本政策投資銀行)などの高度な専門的知識を必要とする進路を目指す方に向いています。時間をかけて様々なことを思考しようという意欲と情熱に溢れた方に向いているといえます。

本研究室では、ミクロ経済学を基礎とした金融を扱います。2年次春学期までの基礎学力が身についていない場合、研究の内容を理解することは困難です。そのため、2年次秋学期のゼミ開始時までに「ミクロ経済学」および「経済数学II」の内容に準ずる(もしくはそれらを補足する)課題を出します。2年生のテキストはISBN-10: 4130421271を用います。

深井 大幹 准教授 のプロフィール

深堀 遼太郎ゼミナール

労働経済学

労働経済をテーマに、学修や研究を行っていきます。教員は必要な解説・指導・サポートは行いますが、主役となるのは受講生自身です。正規の授業中には、プレゼンテーションを含む報告、ディスカッションを主に行ってもらいます。しかし報告のためには授業時間の外(夏休み含む)で個人あるいはグループで準備する必要があることを了解しておいてください。サブゼミも実施するかもしれません。

2年生秋学期には、受講生の興味・関心を拡大・深化させるためにテキストの輪読を予定しています。2020年度は大湾秀雄著『日本の人事を科学する 因果推論に基づくデータ活用』を使用しました。

3年生になると、4~5人のグループで共同研究を行ってもらう予定です。研究成果はISFJ日本政策学生会議など外部で発表してもらうことを目標にします。具体的な参加先はCOVID-19の状況にもよります。ISFJの場合は、夏に関西or東京で中間発表、12月に東京(2日間)で最終発表の機会があります。そのため懐に余裕があると良いかもしれません。ゼミでは研究の進捗報告、それ以外は輪読等や論文執筆に必要な知識・スキルのレクチャーを行います。

4年生には、各自の興味関心に従って個人で卒業論文を執筆してもらいます。ゼミでは各自の報告と討議を行っていきます。

外部との調整が必要なので確定ではありませんが、希望があれば3・4年生の時に他大とのインゼミも検討します。インゼミに限らず、ゼミ運営に関する要望があれば是非、受講生サイドから提案してください。

ゼミで肝心なのは受講生が「自分の頭でとことん考え抜く」ことであり、労働経済はあくまで考察対象に過ぎません。仮説を立て、それが成立するのか実証的に解明するプロセスを経験することは、今後の社会を生き抜く上で必要だと考えます。ゼミの間は、和やかな雰囲気をつくりつつも真剣勝負で挑んでください。他者の報告中であっても「自分ならこうする」「自分ならこう考える」と常に考えてください。

学年を超えた繋がり・連携体制をつくりたいので、3・4年次には後輩ゼミ員へのサポートも期待します。

深堀 遼太郎 准教授 のプロフィール

斎藤 佑樹ゼミナール

国際貿易

国際貿易とは、異なる国の間で財・サービスの交換(輸出・輸入)を行うことです。国際貿易は経済学において非常に重要なトピックの1つです。また、貿易は現在の世界経済とは切っても切れない関係にあります。これまで、貿易といえば最終財(製品)の貿易が大部分を占めていましたが、近年では中間財(部品)の貿易や生産過程の海外委託(オフショアリングや海外アウトソーシング)などが主流になっています。例えば、本社が日本やアメリカにあるメーカーのスマートフォンは、その部品の多くは日本、アメリカ、韓国などで製造され、本体の組み立てはホンハイなどのEMS企業に委託され、台湾や中国などで行われています。つまり、企業が生産過程を海外に委託し、委託先の企業も部品を様々な国から輸入しています。このように、皆さんの身近な製品も国際貿易と密接に関連しています。このゼミでは、そのような国際貿易に関する問題や貿易政策(関税や補助金、貿易のための援助など)が貿易に与える影響について勉強していきます。具体的な内容は以下の通りです(ただし、ゼミ生の希望に応じて内容等を変更する場合もあります)。

2年次:国際貿易に関するテキストを輪読し内容について議論することで、幅広く国際貿易の内容を学びます。また、報告を通じてプレゼンテーションの能力の向上を目指します。

3年次:2年次で興味を持った内容に関して調査し、報告を行ってもらいます。自分の報告や他の人の報告をもとに卒業論文のテーマを決め、卒業論文を作成するために必要な内容を学習します。

4年次:卒業論文の作成とその内容の報告を行ってもらいます。

斎藤 佑樹 講師 のプロフィール

森本 貴陽ゼミナール

マクロ経済学・経済成長論

マクロ経済学は、経済全体の構造を数学的に理解しようとする学問です。中でも経済成長論は、時間を通じた長期的な経済の変化に関心を持ちます。時間を通じた経済の変化の主たるものが経済成長なので、経済成長論と言いますが、経済成長のみが分析対象ではありません。例えば、少子高齢化による人口構成の変化が年金制度に与える影響や、国債残高の増大がどこまで許容されるのかといったことなども分析対象となります。また、受講生の希望がある場合は、マクロ経済学の経済成長論以外の範囲も扱います。

経済学を学ぶ意義は、知識を蓄積することではなく、論理性を修得することにあると考えています。マクロ経済学の知識は、多くの人にとってあまり役立つものではありません。せいぜい金融業に就職する人か資産運用する人にとって、少しだけ役に立つ程度です。ただ、経済学を学ぶことは論理性を修得する際には役立ちます。経済学が、現実経済を数学という論理的なツールで分析する学問だからです。ただし、ただ教科書を読むだけでは知識の蓄積に過ぎません。論理性の修得のためには、ひたすら考えて他人を納得させられる程に深く理解することが重要だと思います。ゼミでは輪読(事前学習とその報告・議論)を主として授業を行うので、深く理解し説明することが要求されます。そのため、論理性の修得の絶好の機会になると思われます。

2年次:教科書を輪読し、マクロ経済学の基礎知識・概念の理解を目指します。教科書は2年次秋学期の「マクロ経済学」の教科書と同じものを使用しますので、同時に履修することをお勧めします。

3年次:マクロ経済学の発展的な内容(経済成長論など)のテキスト・文献を輪読します。輪読を通じて、卒業論文のテーマを決め、必要な内容の学習・発表を行います。

4年次:卒業論文の執筆とその報告を行います。

森本 貴陽 講師 のプロフィール

塚本 高浩ゼミナール

地域データ分析

本ゼミナールでは、地域に関する統計データを用いた統計分析を行います。少子高齢化や人口減少、商業を含めた地域産業の衰退、公共交通の確保など、地域が抱える問題は山積しています。こうした問題に対して、経済学を含めた様々な知識と実際の統計データという根拠を基にしながら、論理的に解決策を示すことを目指します。こうした課題解決能力は、社会に出てから一層求められます。

統計分析ではプログラミング言語「R」を使用します。プログラミングと聞くと一見難しそうですが、大部分は慣れの問題です。ある程度慣れてくるとExcelでマウスぽちぽちしながら統計分析する方が煩わしく感じるでしょう。ただし、コンピューターは忖度してくれないので、自分がやりたいことをコンピューターで実行するためにはどうすればよいのかを自ら考え、論理や記述に抜けがないプログラムコードを書く必要があります。よってプログラミングの学習をすることは論理的な思考力の向上にもつながります。

現段階では、下記の年次計画を構想しています。ただし、受講者の希望によって変更が生じる可能性もあります。

【演習Ⅰ】
(2年次):プログラミング言語「R」を用いて統計分析を行う手法を学びます。終盤には、各人の興味に基づく簡単なデータ分析もやってもらいます。

【演習Ⅱ】
(3年次):グループごとにテーマを定めて研究を行い、研究成果を他大学との共同研究報告会であるインターゼミで発表を行います。

【演習Ⅲ】
(4年次):各人の興味に基づいて卒業論文の執筆を行います。データを用いた分析が含まれていればテーマに特段制限はありません。

※教科書等の輪読を実施する予定はありません。
※希望者がいれば、「統計検定2級」取得に向けたサブゼミを行います。

塚本 高浩 講師 のプロフィール